◇ 投稿記事 ◇ JN1AZF -62- |
"430MHz 高性能 6エレ 八木アンテナの製作" |
JN1AZF 河野
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年末、年始の休暇を利用して何か製作しようと考えた結果、以前から一度は製作してみたかった八木アンテナを製作する事にしました。
製作にあたり、JASMAT 日本アマチュア衛星通信協会から発行されている八木アンテナ製作の資料を参考に 製作することにしました。 (参考URL:https://www.jamsat.or.jp/features/cheapyagi/)
また、今回、性能測定に関して、JH1OHZ局に協力を頂き、感謝を申し上げます。
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<コンセプト> |
①予算は1000円を目標にする。
②高性能を狙う
③分解・組み立てが容易である事
④軽量化で有る事
⑤見栄えが良い事
各、材料は100円均一ショップで揃えられる材料を中心に揃えました。但し一部、ケーブル、コネクター類は手持ち部品を使用。
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*1本あたり単価 |
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部品名 |
参考調達先 |
店頭価格 |
備考 |
1 |
同軸ケーブル(RG-58 A/U 50Ω) |
手持ち |
(約200円 ) |
3D2Vでも可、RG-174(1.5D2V)可 |
2 |
BNCコネクター |
手持ち |
(約300円 ) |
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3 |
ブーム Φ16(830mm) |
100円均一ショップ |
110円 |
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4 |
エレメント Φ3 (2m+1/3本) |
カインズ |
300円 |
アルミパイプ128円、(又は軟質アルミ針金可) |
5 |
塩ビパイプ (1cm×5ケ) |
カインズ |
20円 |
1本=198円(1/10を使用した場合) |
6 |
ビス(M2.6×10) |
カインズ |
98円 |
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7 |
給電金具(銅) |
手持ち |
(約20円) |
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8 |
LA端子 2ヶ |
手持ち |
(約20円) |
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9 |
収縮チューブ(Φ5用,Φ10用) |
手持ち |
(約20円) |
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10 |
給電部、BRKT(木材) |
100円均一ショップ |
10円 |
110円(1/10を使用) |
11 |
接着剤(瞬間接着剤) |
100円均一ショップ |
10円 |
110円(1/10を使用) |
合計 1108円 *他にエレメント製作のための部材を購入 |
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製作(資料から6エレを選択) |
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エレメントの製作(反射器、導波器1~4) |
①Φ3のアルミパイプを寸法に沿ってカッターナイフで切断。
(切った後は、ケガしないようにエッジをやすり掛けをしておく)
②塩ビパイプ内径Φ16、幅10mm切り、Φ3アルミパイプがくわえられる様に半田こてにて成形する。
(接着すればなお望ましい) |
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③ 輻射器の製作は全長330mmUターン間、25mm(パイプの中心値)にパイプを加工、
指でも曲がりますが、下記の製作治具を作成し、曲げました。(今後、量産化が可能となった)
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④ 輻射器固定BRKTの製作、材質は木材を使用、ビームの固定の為、ビスを1本、取り付け、
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⑤ 導波器とケーブルの接続金具(銅板 t=0.3mm)の製作、 10×20mm (がっしり取り付けるには銅板 t=0.5mmが望ましい)
ねじ、M2.6 首下10mm ナットと組み合わせ、締め付け構造
ドライバーピットは1番を使用 (ねじはM3 L:10でもOKです。)
*写真ではLA端子で接続していますが、直接金具に半田付けでもOKです。 |
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⑥組み立て、ビームに、反射器、輻射器、導波器1~4番の順番で挿入し、固定ビスで軽く止める。
(最初からビスを強く締めると、エレメントの水平、間隔の微小調整がしづらい)
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調整&測定 |
調整方法は輻射器をカットし433MHz付近が一番下がるまでカットします。
今回は、3mmを2回、2mmを1回カットしました。
また、今回、輻射器をアルミ仕様と銅パイプ仕様の2パターンを作成し測定して頂きましたが、
さほど性能の違いはありませんでした。但し、銅のコストはアルミパイプの2.6倍高くなります。
コスパを考えるとアルミパイプがお勧めです。(更にコストを考えるなら、100均一のΦ3アルミ針金がよい) |
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ハンディー機を使用し測定した結果、付属ホイップアンテナ比 15dB 電力比30倍の高性能です。
SWR=1.18 (JH1OHZ局 測定結果)
また後日、ローカル局との交信を試み、私のハンディー機、400mWで比較した結果、付属ホイップアンテナでは51、今回の 6エレ八木アンテナの場合、59+ のレポートを頂き、大変満足です。 |
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ハンディー用(組み立て式)アンテナが1基、あると、遠くの局と交信が出来、より楽しみが 増えるのではないでしょうか?
それで、今後、オミクロン株が増えている為、製作会が開催出来るがわかりませんが、キット商品として、クラブ員がものつくりの楽しみとアンテナ調整の仕組みを体験できる場として、
検討を重ねて行きます。
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以上 |
【2022.01.06 JN1AZF 河野 記】 |
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