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◇ 投稿記事 ◇ JA7UIO  -79-    
STANDARD VR-500の液晶修理  
JA7UIO/1 山崎 


VR-500とは
 今はなきSTANDARD製の広帯域ハンディレシーバで、100kHzから1299MHzをオールモードで聞けるのが特徴でしたが、液晶に持病を持っており何年か使っていると必ずと言って良いほど発症するようです。私のものは比較的軽症だったのですが、しばらく使わずに放置しておいたらご覧の通りです。

 こういうのを「液晶のドット欠け」と言うのかも知れませんが、欠けてない方が少ないような気がします。人間の場合は自然治癒で快方に向かうことは良くありますが、電子機器の場合は放置すると間違いなく悪化します。Hi


 こんな表示では使いものにならないので「だめもと」と覚悟を決めて修理することにしました。(その前に「だめもと」でYAESUさんにやんわり液晶販売のお伺いを立てましたが、さらにやんわりお断りの回答が来ました。)幸いにもWebで検索すると参考になる情報をいくつか得ることができました。当時の製品はVR-500以外にも固定用機種のVR-5000や携帯ゲーム機のGAMEBOYなども同じ方式の液晶を採用していたようで、彼らも同じ持病をかかえているようです。

患部の液晶は・・・
 写真で見ただけではどこが悪いのか全くわかりませんでした。点線で囲まれた部分が患部と思われる接続部分です。一見、はんだ付けされているように見えますが、実はそうではないようで特殊な圧着をしているそうです。


【液晶の接続部分】

治療方法
はんだ付けされている訳ではないので、再はんだは逆効果の恐れがあります。そこで、ちょっとわかりにくいですが写真のように厚紙をアルミホイルでくるんだものを作成してさきほどの接合部分の上に置き、上からはんだごてを当てて加熱&加圧してみました。

【液晶治療用ツール】

治療の効果
 治療の直後はほぼ完治したかに思えたのですが、時間が経つと少し再発しました。もう一度開腹手術をしてやり直すか悩みましたが、使えないほどひどくはないので、しばらく様子を見ることにしました。
 この治療は失敗するとVR-500が完全に「オシャカ」になりますので、もし行うときはくれぐれも慎重になさってください。



【治療の効果】

  【2022.10.09 JA7UIO 山崎 記】

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