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「電波の飛びがいいアースを求めて」講演報告  
■はじめに
 JARL東京都支部50周年記念行事の講演会「無線サイエンスセミナーin東京大学(2023.6.11開催)」において、「電波の飛びがいいアースを求めて」のタイトルで講演してきました(写真:講演前の準備段階の武田ホール)。受講されたアマチュア無線家をはじめ、他の講演者や関係者からも多くの質問や"よかったコール"をいただきました。当日は会場の都合で200名枠の受講者でしたが、YouTubeでLive配信されたこともあり、「見たよ、、、」のお便りもいただき、予想以上の反響がありました。
講演前の準備段階の武田ホール
【写真】講演前の準備段階の武田ホール

■講演内容
 講演内容は、2022.11.20開催の「JARL神奈川県支部ハムの集い」での講演内容がベースになっていますが、所定時間内(45分)に収まるように内容を濃く、話す内容も再検討しました。講演資料は、HAMworld誌に掲載した記事のイラストや、写真を使用したため、権利の関係上ここには残念ながら掲載できません。しかし講演での主題である「カウンターポイズをどう捉えたらいいのか」については、別資料に整理し直しましたので、リンクにあるPDF資料を掲載します。
■カウンタポイズに関する検討経緯
 講演した「カウンターポイズをどう捉えるか」について、一通りの結論に至る検討の道筋は次のとおりです。仮説から実験により一歩ずつ結論に近づいていく流れを感じ取っていただけたらと思います。
(1)アースの話題の前に、SWRがいいからといって飛びが良い訳ではない
(2)10種類のアース処理と給電方法で実験
   アースの取り方によるアンテナ特性と、電界強度(この実験は、JH1DII、JE1NAL、7K1JFM各局の協力をいただきました。)
(3)カウンターポイズの考察=カウンターポイズは高周波電流の戻り道
(4)静電容量結合によるアースの評価
(5)カウンターポイズは地表面の影響を受けるか?
(6)カウンターポイズのパラメータを組み合わせた実験
(7)実験からのカウンターポイズ長と本数の最適解
(8)実験から得られた結論
(9)仮設設備で実際に使ってみて
(10)結論

なおリンクのPDF資料は上記の7810に関係するものです。 

■HAMworld誌に掲載した記事との関係
 本講演「電波の飛びがいいアースを求めて」は、以下のHAMworld誌に掲載した記事から要点を抽出し編集したものです。興味のある方は以下も参照願います。
(1)HAMworld2022年1月号 HFモービル・ホイップアンテナ利用のアース処理(その1)
  HFモービル・ホイップアンテナをベランダで使う
(2)HAMworld2022年3月号 HFモービル・ホイップアンテナ利用のアース処理(その2)
  HFモービル・ホイップアンテナを自動車で使う(車のボディで理想的なアース方法を探る)
(3)HAMworld2022年5月号 HFモービル・ホイップアンテナ利用のアース処理(その3)
  HFホイップアンテナの性能を最大限に引き出す 理想的アースを求めて大実験
(4)HAMworld2022年9月号 アース代替の最適なカウンターポイズの検証アース処理 (その4)
  カウンターポイズは長さと本数で決まる
  【2023.06.16 JH1OHZ 片倉 記】

先日の東京大学での無線サイエンスセミナーは、好評につき、各セッションをYouTubeで公開されました。
◎無線サイエンスセミナーin東京大学 ④電波の飛びがいい理想的なアースを求めて(JH1OHZ片倉由一氏)

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