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◇ 投稿記事 ◇ JE1LES ⑯   
WSJT-X(FT4、FT8)運用記  
 はじめに 
 去年(2019年3月)、JA1I I 中野さんからFT8のモードがあることを教わり、TS940でRTTY,PSK31,SSTV等を運用していた時のアダプターを使い、wsjt-xをインストールして該当周波数をワッチしたところ、多くの局が出ているのがわかりました。
 しばらくして、CQ誌のHAM交換室に「FT991AM」が10万円で売り出されていましたので、「買います」の手紙を出しましたら、こちらに「売ります」の返事が来ましたので購入しました。
 余談ながら、TS940S(固定)、TS50,TS790(移動)の各免許状でしたが、固定局は、今年の12月で再免許(9月申請)ですから保証認定が面倒なので「廃局届」を出しまして、移動は、変更申請(FT991AM)を出してから、FT4・FT8の諸元を申請しました。申請は、電子申請届出システムLiteを使いました。

 アンテナは、ローテーターの空回りにより業者の方にお願いしておろしましたので、14MHzのダイポール(エレメントは、園芸用の3ミリ・アルミ線)をタワーから斜めに張りました。
 FT991Aの設定方法は、CQ誌2018年7月号に掲載されていたのを思い出しまして、あらためて購入しなおしました。(開局以来購入していますが、半年経過すると廃品回収に出していますから再購入しました)

 パソコンは、5年程経過したWindows7(今年の4月でサポート停止とのメッセージを受けましたが、時々、ダウンロードしていますので、インストールしています)を使っています。

 各種設定は、Windowsの知識(コントロールパネルからパソコンのサウンドを開いて、低周波入出力レベル(マイク・スピーカー)を調整、ダウンロードからインストール、コピー・ペースト等)が必要です。

 例えば、マイクレベルを調整しないと、wsjt-xの画面左下のレベルメーターが赤色になることがありますので、気お付けないといけません。(送信・受信のレベル調整操作手順は省略)

 
 運 用 
 無線機、パソコンの設定、変更申請受理により、昨年の4月12日から近所迷惑が頭の中に残っていますので、おそるおそる14MHzの10ワットで電波を出しまして、交信を開始しました。
 SSBの時に、マイクロフォンに怒鳴り声をあげることなく、CWの時には、耳をすませて相手のコールサインを聞いてメモすることも無い、エレキーを操作して呼ぶこともない、RTTY、SSTV、PSK31の様にひたすら画面を見ながらマウスのクリックをするだけで、受信・送信の技能は必要ありません。ただし、呼ぶタイミングは、ほかのモードと同じようにCQを出している局か呼びたい局か「73」を送り終えたのを確認して呼んでいます。(マウスの左クリック)
 関連ソフトは、ハムログを1975年9月26日、100ワット検査完了日から入力してありますから、そのまま継続して使っています。
  次の関連ソフトは、Wsjt-x(FT4・FT8)のQSOデータは、「JT-Linker」(国産ソフト)の仲介経由でハムログに書き込んでいます。
  パソコンは、5年以上経過していますから、内部の時計用電池が消耗していますので、2秒くらいはすぐに狂っていますから「櫻時計(国産)」を起動しています。
 一か月前までは、「TimeTune(国産)」を使っていましたがエラーが頻繁に起こるので一度消去して(ダウンロードファイルも消しました)、また、ホームページから再ダウンロードを試みましたら、すでに掲載されていませんでした。

 DXは、そこそこの国とQSOできましたが、去年の9月ころから10ワットから40ワットに設定して運用をしています。
 FT991AMは、50ワット機ですが、昔作った電源が現在の定格の「13.8V」まで上がらないので、40ワットも50ワットもそう変わりが無いと思いまして、そのまま使っています。

 DXペディション局は、F/H(Fox Hound)モード(送受信周波数が違う、Fox=300Hz,Hound=1000Hz以上で呼ぶ)を使って出ていました。

 VK9NK(ノーフォーク島)とのQSO経過 この場合、Fox=400Hz

F/HモードQSO例、ようやく「73」が送られて来ました。

 呼んだ周波数は、1600Hzあたりですが、応答があるとソフトの設定により変化しました。すべて、wsjt-xのソフトが自動で操作してくれます。
 コンテストは、「RTTYラウンドアップ」と「WWデジタル(8月29日12:00utcから30日 11:59まで(予告あり))」の2種類があります。

  RTTYラウンドアップの設定
 コンテスト参加記録(モードは、FT4が主流)
 通常のレポート交換は。「-09、-15」ですが、コンテスト・ナンバーは、wsjt-xのソフトで変換テーブルを持っていて、CWの時とおなじ「539、529」の様にお互いにレポート交換をして、ハムログにも記録されます。
 WWデジタルの設定
 このコンテストは、通常とは違い「PM95」のようにグリッド・ロケーターの4桁を使っています。したがって、ハムログへの記録は、工夫が必要かもしれません。
 8月末のコンテストに参加するかしないか決めていませんが、こちらにとって新エンティティが出てくれば、呼びたいと思っています。


 DXCC
 HFは、2008年6月のオールアジア(CW)以来電波を出していませんでしたが、300のシール(現在303から消滅を差し引いて298)をもらっています。
 かなり前から「LoTW」の存在を知っていましたが、FT4・FT8に出られるようになってから、デジタルDXCC=100を取得したいと思い立ち、昨年の11月に手続きをして、ハムログのデータからアップロード用のデータを抜きだして送信(登録?アップロード?)しました。

 昔、RTTYでQSOしたデータを含め、101になりましたので申請と思いましたが、申請料の支払いは、クレジット・カードが必要で、この歳(84歳)になって恥ずかしながらカードを持っていませんでした。
 カード申請は、各社のホームページから出来ますが、年齢制限等を含め審査が不合格になりまして、5社目でようやくOKになりカードを入手出来ました。
 早速、7月30日に申請料=$51を支払い、デジタルDXCC=101を取得出来ました。
 ARRLから申請結果[受取書?領収書?]が送られてきていませんが、ARRLのページとQRZ.COMのページに掲載されましたので当面の目的達成です。

毎日、ワッチを続けて、ハムログ集計では124、紙QSLカードは、72枚集まっています。
 現在、コロナ禍のため国際郵便の禁止国が多く、SASEが送れません。


 LoTW集計
 DXSCAPE DXCC  ranking
 各局のDXCC達成状況を見る事が出来ます。世界中の局の住所が検索出来ます。
 アンテナ
 1年3か月ほど14MHzのダイポールで楽しんで来ましたが、「アベノ10万円」をもらいましたので、クリエート社の「318jr(3エレトライバンダー)」をJA1BTR竹中さんにお願いして購入しました。JJ1JIS只井さんのお世話になり、今月9日に工事をしてもらいました。
 ローテーターの空回りは、クリエート社から破損した歯車を購入して修理完了しました。

 ダイポールは、中南米へ電波が届きませんでしたが、さすが短縮型の3エレですから、狙いを定めて回すと返事がありまして喜んでいます。
 新しいアンテナ使用のQSO成果
 上の4局が、LoTWにアップしてくれると、Digi DXCC=107になります。
 LoTWにアップして欲しい時は、QRZ.COMを見てメールアドレスがあれば催促します。
 TA7I(トルコ)は、すぐにアップしてくれましたが、VK9NK(ノーフォーク島)は、催促してから、半年ほど後にアップしてくれました。
 G3YQA(イギリス)は、QSLカードをSASEで貰っているのにアップ無しでした。
 QSLカード・コレクション
以上を含めて、8月12日現在、72枚のカードを貰っています。    【2020.08.12 JE1LES 谷口 記】
pdfファイル(印刷用):773KB

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