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◇ 投稿記事 ◇ JA1PIG ⑲   
新スプリアス確認の対応 JA1PIGの場合    
ローカル局に言われ 私の無線局免許状を良く見たところ備考欄に令和4年11月30日まで有効となっており5年のはずが短くなっておりました。それを機にCQ誌などの記事に目が行く様になりました。兎も角対応しないと電波が出せなくなりますので次の方法で対応出来ました。

私の無線局は第1送信機が ELECRAFT K3, 第2送信機がICOM IC-7100でその後に ACOM2000Aのリニアアンプで1KW局となっています。第2送信機およびリニアアンプはJARLの新スプリアス確認保証可能機器のリストにありますのでJARDで新スプリアス確認保証を申請すればOKです。問題はリストに無い第1送信機ですが、次の様なステップでOKとなりました。

1.IC-7100 + ACOM2000AでJARDにてスプリアス確認保証を受ける。保証が受けられたらそれで完了です。JARDから総通に連絡されます。総通から連絡や免許状の再発行はありません。 
費用=7,000円



2.K3 は費用を安くあげる為、JARDに機器を持参しJARDの測定器を使ってスプリアス測定をしました。電源ケーブル、電鍵ケーブル、疑似音声入力用にマイクプラグなど準備しました。
JARDで私が行ったのは無線機の操作だけで、スペクトラムアナライザなどの操作、写真撮影、データー記録はすべてJARDの担当者がしてくれました。

右上写真<K3スプリアス測定風景 スペクトラムアナライザの操作はJARD係官>


スペクトラムアナライザの操作など心配したので2時間1コマの所、2コマ予約しましたが、スムーズに行きましたので予備機含め K3計2台の測定が1時間半で終わり、余った1コマ分の代金は返金されました。とても良心的でした。持参したマイクプラグなどは使用せず、JARDで各メーカーのマイクプラグは準備されているそうです。測定は全バンドでなく、もっぱら使用するバンドと言うことで 40m,20m,15mの3バンド、CW (連続単点)、SSB(無変調および疑似音声)100Wフルパワーで行いました。

私のK3は40mで第2高調波が規定より3dB悪く不適合となり、持参したバンドパスフィルター(BPF)を取り付けOKとなりました。他のバンドやバンド内スプリアスはほれぼれする程良い値でした。

予備機K3Sは帯域外スプリアスはほれぼれする程クリアーですが運悪く測定指定周波数 7.130KHzで帯域内スプリアスが規定を満足できませんでした。帯域内スプリアスは対処不能なので今回は K3で保証を受けることにしました。

右写真<スプリアス測定装置およびデーター記録装置(パソコン)> 

<帯域外スプリアス -70dB以上(規格-40dB以下)素晴らしい特性>

<帯域内スプリアス -28.5dB(規格-50dB以下)この周波数のみ不適合>

3.この結果でJARDの新スプリアス確認保証を受け、晴れて問題がクリアーされました。
K3+ACOM2000A 費用 2,000円でIC-7100と合わせて合計費用 9,000円でした。

同様な方法で自作機、リストに無い無線機も出来ますが、私の様にスプリアス不適合の場合も考えフィルターなど準備した方が良いでしょう。なお内蔵アンテナチューナーは帯域外スプリアスに効果ありませんでした。USBメモリーを持参すれば測定データーをこれに記録してくれます。

アドバイス頂いた JH1OHZ 片倉さん、JARDの皆さんに感謝です。
  【2020.09.09 JA1PIG 臼井 記】

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